Curtis Mayfield
(カーティス・メイフィールド/本名:Curtis Lee Mayfield) は1942年 Illinoi州、Chicago生まれ!
Mayfield高校を中退した後、1956年に音楽活動を始め、Chicagoの教会のクワイアでJerry Butler
と出会い、「Northern Jubilee Gospel Singers」のギターリストとして活動するなど活動の後、1957年にはJerryと共にDoo-WopグループでChattanooga、Sam Gooden、 Brooks兄弟 Richard Brooks、Arthur Brooksらが活動する「The Roosters」のメンバーとなった!・・・
The Roostersは新しいマネージャーEddie ThomasによりVee-Jay Recordsと契約し、グループ名は「Jerry Butler & The Impressions
」となる!・・・1958年にはシングル 「For Your Precious Love...
」をリリースし、いきなりPopチャートで11位、R&Bチャートで3位をマークする! そして「Come Back My Love」のR&Bヒットの後、 Jerry Butlerはソロの道を歩むためグループを離れ、Curtis Mayfieldがグループの新リードシンガーシンガー&ソングライターとして起用された!!また、RoostersのオリジナルメンバーであるFred Cashがカンバック!・・・ 一方、MayfieldはソロとなったButlerのヒット曲も手がけた!
1961年には新たにABC-Paramount Recordsと契約し、シングル「Gypsy Woman」をリリース!・・・ Popチャートで20位、R&Bチャートで3位をマークするヒットとなる!・・・ しかし、その後のヒットは生まれずBrooks兄弟のRichard と Arthurは1962年にグループを去った・・・
メンバーが3人となったThe ImpressionsはChicagoに戻り、プロデューサーJohnny Pateと組み、新しい音作りに挑戦しスタイルを確立!・・・そして1963年のGoldシングル「It's All Right」がPopチャート4位、R&BでTOPの座に君臨し、グループを象徴する名曲が生まれる!
1963年にファーストアルバム「The Impressions」をリリースしPopアルバムチャートで43位をマーク!・・・「Gypsy Woman」、「It's All Right」のヒット曲が組み込まれた!
1964年、Mayfieldは黒人としての社会的・政治的メッセージ性の強く打ち出した作品を特徴とするシングル「Keep on Pushing」はBillboard Popチャート及びR&BチャートででTop10をマークするヒットで、 Martin Luther King, Jr.(キング牧師) や 公民権運動(American Civil Rights Movement)の祝歌となり、セカンドアルバムKeep on Pushing
はPop 8位、R&B 4位をマーク!・・・その他のシングル「Amen」もPopチャート7位に君臨するヒットとなった!
1964 「The Never Ending Impressions」はPopチャート52位(ファーストアルバムも入ってCD化→Impressions/the Never Ending Impressions
)
1965 「One by One」はPop 104位、R&B 4位をマーク(One by One/Ridin' High
)
1965 「Big 16」 とアルバムが立て続けにリリースされ、 1965年に強いメッセージが込められたMayfieldの象徴とも言える「People Get Ready
」がリリースされ、Popチャート14位、R&Bチャート3位、「You Must Believe Me」はPop、R&B共にシングルチャート15位、「Woman's Got Soul」はPopチャート29位、R&B 9位をマークし、アルバムPeople Get Ready
はPopチャート23位、R&BチャートでTOPの座に着いた!
注目を集めた彼らはMotownのアーティストであるThe Temptations
、The Miracles
、The Four Tops
らと比較されるアーティストへと成長する!
1966年のアルバム「 Ridin' High
」はPopチャート79位、R&B4位 !
1967 「Fabulous Impressions
」Pop 184位、R&B 16位をマーク! 1967年のシングル「We're a Winner」(アルバムWe're a Winner
はPopチャート35位、R&B 4位)がPopチャートで20入りを果たし、R&Bチャート1位をマーク!
1968年の「I Loved and Lost」が9位のヒットとなり、人種差別におけるBlack Power 及び Black Pride運動の祝歌となった!
同年にMayfieldは自ら新レーベル「Curtom」を立ち上げる!(ネーミングはCurtisのスペルと、マネージャーのThomasのスペルをMIX)・・・(以後、Mayfieldはレーベルで、 The Impressionsを筆頭にLeroy Hutson
、Mavis Staples
、 The Staple Singers
、そしてChaka Khan
が在籍していたThe Babysittersら数々のアーティストの作品を手がけプロデュース)
アルバム1968「 This Is My Country
」はPopチャート104位、R&Bチャート5位
1969「This Is My Country/The Young Mods' Forgotten Story
」はPop 104位、 R&B 21位をマークし、シングル「Choice of Colors」がPop21位、R&Bチャート1位に君臨!・・・
1969年のアルバム「The Versatile Impressions」はオリジナルが1曲だけ・・・
1969年のアルバム「Amen」もヒットには及ばなかった・・・
1970年「Check Out Your Mind」が3位のヒットを飛ばし、1970年のアルバム「Check Out Your Mind!
」を最後にMayfield はグループを離れた!!
そして、Mayfieldのソロとしての成功は1972年のブラック・ムビーの名作「SuperFly スーパーフライ
」(blaxploitation films)のサウンドトラック「SuperFly
」を手がけ、自身も映画に出演!!・・・反麻薬などのメッセージなどを残し社会的にも影響を及ぼす作品となる!
1972 SuperFly
1973年のアルバム「Back to the World
」はヒット曲「Future Shock」を生み、アルバムはPopチャート16位、R&Bチャートで1位をマーク!
1974年にはアルバム「Got to Find a Way
」、「Sweet Exorcist
」をリリースするがは大きなヒットとには繋がらなかった・・・ 他のサウンドトラックのオファーが続きプロデュース大物シンガーが彼の世界を歌い上げた!
1974年の映画「Claudine」のサウンドトラック「Claudine
」では(Gladys Knight & the Pips
)
1975年のコメディー映画「Let's Do It Again
」のサントラ「Let's Do It Again
」ではStaple Singers
!
1975年には自身のアルバム「There's No Place Like America Today
」をリリース・・・ サウンドトラックのプロデュースは跡を絶たない!
1976年の映画「Sparkle」のサントラ「Sparkle
」ではAretha Franklin
が熱唱!
1977年の映画「A Piece of the Action
」のサントラ「A Piece of the Action
」ではMavis Staples
の歌声で飾られた・・・
また、1977年の映画「Short Eyes
」のサウンドトラック・アルバムでは「Do Do Wap is Strong in Here」が最後のFunk-Discoヒットを生んだ!
★その後のスタジオ・アルバム
●1976 Give, Get, Take & Have / ...
●1977 Never Say You Can't Survive
●1978 Do It All Night
●1979 Heartbeat
●1980 Something to Believe In
●1980 The Right Combination/Rapping
(with Linda Clifford
)
●1982 Love Is the Place
●1983 Honesty
●1985 We Come in Peace
●1990 Take It to the Streets
そして、1990年8月・・・New York、Brooklynの野外コンサート場の照明が落ちてMayfieldの体に落ち、首から下を麻痺する悲劇となった・・・それでもその後も音楽活動を継続することを決意・・・
1991年にはCurtis Mayfieldを含むThe Impressions(Sam Gooden、 Jerry Butler、 Richard Brooks、 Arthur Brooks、Fred Cash)が「Rock and Roll Hall of Fame」の殿堂入りした!!
1995年には「Grammy Lifetime Achievement Award」を受賞!・・・
1997年にはラストアルバムとなる「 New World Order
」をリリースする!・・・体が麻痺する中、十分な呼吸が出来ない為、1小節づつ区切ってのレコーディングだったという・・
・
1998年2月には糖尿病の為に右足の切断を余儀なくされ、翌年1999年3月には「Rock & Roll Hall of Fame」殿堂入りするがセレモニーには参加できなかった・・・
Canada出身のグループBran Van 3000
の為に手がけたシングルAstounded
(アルバム Discosisに収録)が最後の仕事となり(リリースは後の2001年)・・・
しかし、1999年12月26日・・・Curtis Mayfieldは57歳でこの世を去った・・・
死後から数年立った2003年、Mayfield は The Impressions のメンバーとして「The Vocal Group Hall of Fame」に殿堂入り!
2004年「 Rolling Stone magazine」において「The Greatest Artists of All Time」の99位にランクインされた!
2003年にはPeter Burns著者によるCurtis Mayfieldのバイオグラフィー「Curtis Mayfield: People Never Give Up
」が発売されている・・・
★1970年以降 Mayfield が抜けた後のThe Impressions の活動
グループの新リードシンガーにはLeroy Hutson(1970~1973)が起用され彼らはヨーロッパツアーへと出かけ、レコーディングも続ける・・・
●1972年 Times Have Changed
●1973年 Preacher Man
1973年にCurtomでのソロ活動のためにグループを離れたHutsonの代わりに2人の新メンバーとして1974年に Ralph Johnson と Reggie Torianを迎え4人となったThe Impressionsはシングル「Finally Got Myself Together (I'm a Changed Man)」でR&Bチャート1位、Popチャート17位!・・・「Same Thing it Took」と「Sooner or Later」がR&Bチャート3位をマークするヒットを生んだがその後の売上は低迷する・・・
●1974年 Finally Got Myself Together
●1974年 Three the Hard Way
●1975年 First Impressions
●1975年 Sooner or Later
1976年 It's About Time
をリリース!・・・ヒットには恵まれなかったが「This Time」、「You’ll Never Find」などの名曲を残した・・・
●1976年 Originals
1976年にアルバム Loving Power
と最後のメジャーヒットとなるシングル「Loving Power」をリリースされた!・・・The Impressionsは MayfieldのレーベルCurtomを離れCotillion Recordsへ移籍・・・同年には新グループMystiqueを結成したRalph Johnsonがグループを離れ、Nate Evansが新メンバーに加えた!
1979年頃に20th Century Recordsへと活動の場を変え、プロデューサーCarl Davis(Chi Sound)と組む! ・・・同年にEvansがグループを離れ、グループは再びトリオ(Sam Gooden 、Fred Cash、Reggie Torian )となった・・・
●1979年 Come To My Party
●1981年 Fan the Fire (上記 2 in 1 CD : Come to My Party/Fan the Fire
)
グループは解散したかのようであったが、Reggie Torianの代わりに、元Chi-LitesがメンバーVandy (Smokey) Hamptonが起用され、1983年にはRalph Johnsonがグループにカンバック! ・・・
また、Curtisの提案で結成当初の「Jerry Butler and The Impressions」を復活させ全米ツアーを成功させた!
1987年はMCAとの契約を得てシングル「Can't wait til tomorrow」をリリースしマイナーヒットとなっている・・・
1989年にはシングル「Something Said Love」をリリース・・・
1991年にはThe Impressions(Sam Gooden、 Jerry Butler、 Richard Brooks、 Curtis Mayfield、 Arthur Brooks、Fred Cash)が「Rock and Roll Hall of Fame」の殿堂入り・・・
2000年には「A Tribute to the Memory of Curtis Mayfield
」をEdel Americaからリリースしている!
Sam Gooden、Fred Cash、Vandy Hampton、Ralph Johnsonのラインナップは、2001年にはEric Clapton
のアルバム「レプタイル
」に参加!・・・
その後、Vandy Hampton、Ralph Johnsonがグループを離れ、Reggie Torianがカンバックして再びトリオとなる・・・
2003年には「Vocal Group Hall of Fame」に殿堂入り!!
2008年にはThe Impressions初のDVD 「Movin on Up: Music & Message of Curtis Mayfield [DVD] [Import]
」が発売された(*注:DVDはリージョン1)
The Impressions 公式 HP: http://www.the-impressions.com/